デスターン 白少女伝説 空族の長が重症、後継者争いの兆し ２の１
ハンは重傷を負った。だが死んでいなかった。矢は心臓から少しそれたのだ。
あんなに上手な白少女がなぜ外したんだろう？
答えはボトゥガにあった。彼は矢を見た瞬間わざとよろけて、父親のアルパグハンにぶるかり彼を助けたのだ。
白少女は彼がよろけることまでは想定していなかったのだ。だがこの悪い知らせは空族の民を驚かせるのには十分すぎた。
それぞれの思いがハンの死を予測したときに動き出したのだ。
ところでハンたちがバトゥガの婚約のために向かっていた先はハンの弟バラミル・ベグだった。弟の娘と結婚させようとしていた。
もちろんこの結婚を誰も望まなかった。
なぜならバトゥガは左手と左足が不自由なだけでなく、気も違っていたのだ。誰も結婚相手して望む相手ではなかった。彼は平和を保つための道具として使われたのだ。
しかしその平和も今崩れようとしている。
☾☆☾☆☾☆
弟バラミル・ベグはこの知らせを聞くや否や、可汗の座を狙い軍隊を連れて空族の宮殿に乗り込んでいく。
(手を挙げている男がバラミルベグ 隣の白馬にまたがっているのが娘 バトゥガの結婚相手)
空族の陣営についたバラミルだったが、軍隊と共に中に入ることは許されず、軍隊は文の外に待機することに・・・
アルパグハンを見た二人、よからぬことを画策した。娘は誰もいない好きにハンのそばへ行き彼の傷口に毒をぬったのだ。
だがそれを見ていたものがいた。
バトゥガだ！
バトゥガは急いで毒を消毒し、またもや父の命を助けたのだった。このドラマではバトゥガが思いのほか自由に動き回れる。
それでドラマが面白いのだが、この時までは私たちのだれもが彼が正気だということを知らなかった。
バトゥガは意識不明の父親に、話しかけるが・・・
☾☆☾☆☾☆
白少女はどうしてるだろうか？
彼女はハンに矢を放ったことを山族の長であるチョルパン・ハンに話した。
だがハンは怒った！
彼女には何年も準備してきたほかのプランがあったのだ。それを白少女が台無しにしてしまった。
でも白少女にはなぜ山族のハンが怒ったのかわからなかった。
☾☆☾☆☾☆
そうこうしているうちに空族に仕えているサルトクがやってきた。
サルトクは妙な行動をした。なんと山族のハンと秘密の話をしていたのだ。
？？？？彼は山族の味方なの？？？？
だがこの密会の後、彼はとてつもない行動に出た。
山族にはえらいことが起きるのだ。
💛スンビュルが突厥の長を見事に演じてる！💛
アルパグハンを演じているのはかつてオスマン帝国外伝で宦官長を演じたスンビュルです。
どう見てもスンビュルと同一人物には見えませんが、デスタンで突厥のトップであり空族の長を演じているのは間違いなくセリム・バイラクタルさんです。
彼は舞台俳優出身なので、発声も身のこなし方も雄大で、ハンにはもってこいの方だと思います。
案の定、私の期待を裏切ることなく、彼は人を威圧し、冷酷な感じがするけれども、同時にどことなく秘めたやさしさをも表現しています。
彼の演技でドラマが引き締まったり緩まったりする感じがとてもいいです。
💛白少女の戸惑いについて💛
次に白少女トルコ語ではアククズと呼びますが、彼女は、復讐のために限りなく強くなりました。そして今回ようやく父との仇を取ろうとしたのですが、バトゥガに邪魔されてしまいましたね。
それでも父親だけでなく山族の仇でもあるアルパグハンを倒そうとしたのですから、山族の者たちは喜ぶだろうと疑いなく思っていました。
ところが実際は真逆でした。こういうことってよくありますよね。
自分ではよいと思ってやったことでも、同じ目的を持つほかの人（仲間）には受け入れられない行動になってしまうってことが・・・
そんな時は白少女だけでなく誰でも戸惑うし、意気消沈してしまいますね。
こういう時は川に行って水に向かって叫ぶのが一番！
え？
川が近くにない？？？
そういう時は目をつむってみて、
そして川を思い浮かべて、さらに川に向かって叫んでいる自分を想像します。
白少女もそうしたんでしょうか？
いいえ彼女には大変なことが待ち受けていました。
さて白少女はどうなっちゃっうんだろう？
明日もお楽しみに！
