𐰓𐰀𐰾𐱃𐰀𐰣 デスターン 伝説 8世紀のトルコ物語 ３の２ 山族のハンの裁判

 ☾☆☾☆☾☆ 連行された山族のハンはカヤテギンの前に立たされた。そして尋問を受けるが、その内容とはかなりきびしいものだった。

双頭狼の爪が山族を訪れた時に何を食べたかを捕虜なった山族の娘たちに詳しく証言させようとした。

もし食い違えば山族のハンは有罪となる。

これに勇ましい勇ましい山族のハンもヒヤッとした。

そして娘たちが連れてこられた。

結果はなんとハンと娘たちの話が一致したのだ。驚いたのはハン自身だった。

でもどうやって娘たちは質問の答えを知ったんだろう？

答えはお察しの通りバトゥガだった。彼は気がくるっているということを免罪符に自由に好きなときに好きなところを動き回っていた。今回彼は人門の内容を聞き、秘密の通路を通って内容を白少女に伝えたのだった。

口惜しがる空族のハンの妻ウルエジェとカヤたち。ハンは無事に帰途についた。

☾☆☾☆☾☆ ハンが帰った後ウルエジェは山族の娘たちの仕事場の選別を始めた。空族の跡継ぎを産むためにここへ送られてきたトゥトクンはカヤテギンは誰かを訪ねると、男は　「ハンサムな方だ」と答えた。この男は山族のハンに脅かされてトゥトクンを手助けすることになっていた。トゥトクンはわかったと思った。だが勘違いをしてしまった。このことがのちに命令を破り逃げ出すことになるとは彼女は知るはずもなかった。

彼女は目的のためにとても素直に応じた。ウルエジェは気に入ったようだが、台所が仮に任命した。困ったと思ったその時カヤの妻が自分のお抱えの次女にしたいと申し出た。

次は白少女の番だ。彼女は反抗的で、口を開けろと言っても抵抗し口をつむんでいた。

そのために黒い帯をまかれ一番厳しい炭鉱で働くことに・・・

そこでは生きていくのが難しい。とても厳しい仕事だった。それを見ていたバトゥガはとっさに白少女の腕をつかんだ。

しっかりつかんで離さないのを見たウルエジェは怒るが、またまた兄のテムルテギンが助け舟を出した。バトゥガの命を救ってくれたから彼女を助けようとしていると・・・

これは本当は違うが、かなり説得力があったようでウルエジェは彼女を炭鉱にはいかせることができなかった。

白少女に弓で撃たれたアルパグハンの傷は悪化していった。

それでも彼は毅然としていた。そして空族とトルコ民族の平和のためにバトゥガと兄のバラミルの娘を結婚させるという計画を実行していった。

バラミルは娘がアルパグハンの暗殺に失敗したために、彼の軍の待機している陣営地に戻った。

彼は婚約などもってのほかと思っていた。彼は軍隊をしてアルパグハンを攻めようとしたのだ。

ところが陣営に戻るとみんなは酔っぱらっていた。以前侍女の後をつけてきたテギンたちが工作したのだ。飲み物に麻薬を混ぜた。

戦うえる兵士は一人もいなかった。

☾☆☾☆☾☆ バラミルは婚約式を受け入れざる得なくなった。一方空族のアルパグハンは息子になぜ婚約しなければならないかを優しく説明していた。

だが白少女に思いを寄せ射ているバトゥガにとっては胸の痛くなる話だった。

涙しながらもバトゥガは受け入れるしかなかった。
そして婚約式が始まった。

バトゥガの指に指輪がはめられた瞬間、白少女も涙した

彼女もバトゥガを慕っていたのだ。当時の結婚はほぼ政略結婚で、現在のように好きな人同士が好きに結婚できる時代ではなかったようだ。

目の前で好きな人の婚約式を見るのはどんな気持ちだろうか。白少女のいかりにもにた悲しみはとても深いものだったに違いない。

デスタンの登場人物・キャスト

Ebru Şahin エブル　シャヒン　Akkızアククズ役
山族の勇者の娘。バトゥガが母を亡くした同じ日に父を亡くす。その後剣や弓のけいこに励む。山族でも一番弓がうまい。復讐を忘れず、アルパグハンの胸に矢を射る。その後奴隷として空族に連れていかれ、そこでバトゥガに出会い、いろんなことが起こる。二人は同じ恨みを持っていた。バトゥガがその恨みよりも国を大事に思う気持ちに心を動かされ、自分もトルコ族統一のために生きようとする。1-

Edip Tepeli エデウルエジェリ　Batugaバトゥガ役
アルパグハンの末息子、手を足が不自由。小さいときに母を亡くし、その後父に殺されそうになるが、生き延びた。生き延びるために気がくるってしまったふりをする。1-

Selim Bayraktar セリム　バイラクタル Alpagu Han アルパグハン役　
冷徹で強く父親よりもハンを選び、裏切りの罪で妻を泣く泣くさし、その後息子バトゥガの命を取ろうとするが、妻と息子を心から愛していたため、そのことを苦しみ続けている。オスマン帝国外伝で宦官長スンビュル役を演じた名俳優。個人的にはこのハンの役の方が似合ってる感じがする。 1-

Deniz Barut デニズ　バルト　Ulu Ece　ウルエジェ役　
ロシアの国の王女、奴隷として空族へ。その後ハンの后にまで上りつめ二人の息子を生んだ。1-

Teoman Kumbaracıbaşı　テオマン　クムバラジュバシュ Balamir Begバラミル　ベグ役
アルパグハンの兄。彼の策略で主人公の母と山族の者たちが殺されることに・・・だがアルパグハンはそれそしらない。彼はその後もハンの地位を狙い続ける。1-

Kanbolat Görkem Arslan　カンボラト　ギョクメン　アルスラーン　Saltuk Beg　サルトゥク　ベグ役　
アルパグハンに仕えているが実は山族の長に忠誠を誓っている。と同時に山族のハンを慕っていもいる。山族のスパイとして空族で働いている1-

İpek Krapınarイペキ　カラプナル Çolpan Hatun　チョルパンハートゥン役　
山族のハンの娘だったが、悲惨な事件の後、女ながらハンとなる。空族への復讐を忘れていない。 1-

Burak Tozkoparan　ブラク　トズコパラン　Temur Tegin　テムル　テギン役　
バトクガの兄、小さいときからバトクガには野菜いが、見るからに勇猛果敢ハンの息子。唐の皇帝の娘メイジンと結婚　1-

Elif Doğan　エリフ　ドアン Tutkunトゥトクン役　
山族のハンの娘。小さいうちから復讐の計画のために育てられた。アククズと共に奴隷となる。計画とは空族の次期ハンの息子を生み、空族を乗っ取るというもの。 1-

Burak Berkay Akgül　ブラク　ベルカイ　アクギュル　Kaya Teginカヤ　テギン役　
空族のハンの息子。長男。頭がよく次期ハンといわれている。 1-

Ahmet Olgun Sünearアフメト　オルグン　スネル Yaman ヤマン役
山族の勇者、アククズの次に弓がうまいするマと婚約中のところ、悲劇が起こりするマは奴隷として空族へ連れていかれる。彼女を助けようと重傷を負った体で空族の街へで出発する。そこでバトゥガに出会い、彼に忠誠を誓う。1-

Buse Meral　ブセ　メラル　Sırma　スルマ役　
アククズの親友、ヤマンの恋人、空族の奴隷となる。強く、かわいい。 1-

Ecem Sena Bayır　エジェム　セナ　バユル　Günseli Hatun　ギュンセリ　ハートゥン役
カヤテギンの妻 1-

Esra Kılıç　エスラ　クルチュ Mei Jin　メイジン役　
テムルテギンの妻　トゥトクン嫉妬するが、彼女が好きなのがテムルでないと知り、協力しあうことになる。　1-

Bilgi Aydoğmuş　ビルギ　アイドウムシュ Kırçiçekクルチチェキ役　
バトゥガの婚約者　アルパグハンを殺そうとしたが失敗。バトゥガを嫌っている。 1-

Osman Albayrak　オスマン　アルバイラク Vargı Beg　ヴァルグベグ役 1-

Alper Düzen　アルペル　ドゥゼン Danış Ata　ダヌシュアタ役　
空族の重臣 1-

Şahin Ergüney　シャヒン　エルギュネイ　Kün Ata キュンアタ役1-

Meltem Pamirtan メルテム　パミルタン　Yibek Kadın　イベキ　カドゥン役 1-

Evren Erler　エヴレン　エルレル Çalayır　チャラユル役　
空族で働く役人。山族のスパイに無理やりさせられる。 1-