キョセムとイダイルの違い
キョセムは皆さんご存じでしょうか?
歴史上の人物で新オスマン帝国外伝の主人公です。そしてイダイルは韓国ドラマ「私にだけ見える探偵」の主人公の探偵さんです。
キョセムの話
キョセムは夫アフメト皇帝が天然痘で死にかけた時占い師)呪術師を訪問しました。
そして何があっても助けたいとその旨を伝えると呪術師はる方法を教えてくれるのですが、でもその方法を使うと「あなたは愛する人たちの死を何度もことになる」と念を押されます。
若きキョセムは純粋で心からアフメト皇帝を愛していましたので、そのデメリットも承知で呪術師から聞いた方法でアフメト皇帝の命を救います。(呪術によってアフメト皇帝が助かったとは思いませんが・・・)
キョセムはこの呪術師の言葉の意味の重要さをそのつらさをその時全く分かっていなかったんだと思います。
そんなこんなでキョセムによって皇帝は助けられたみたいにドラマではなっていましたが、その後キョセムは息子や娘そして忠臣たちを次々と亡くします。
ドラマではキョセムは最後には自らの手で愛する人たちを手にかけようとまでするのです。
これを呪術師が意図していたとは思いませんが、ともかくキョセムは愛する人々の死を防ぐこともしなくなるのです。シーズン2の最後の方では愛する人々を亡き者にしようとまでしてくらいですから・・・
ではイダイルはどうだったでしょうか?
イダイルという人物は元軍人で、部下の死に関して真実を明らかにしようとしたために軍人をやめさせられ、探偵にスカウトされた人です。
彼はある事件で悪霊が憑依した敵と戦うことになりました。
その悪霊はイダイルの周りにいる彼が愛する人々を次々と奪おうとします。
悪霊を消滅させる方法としては彼の愛する人が死ぬという方法もありましたが、イダイルは違う道を選びました。
愛する人を守るために悪霊とともに自らが消滅する道を進んだのです。
結果悪霊は消え、残された人々はその悪霊から解放されます。
皆さんもうわかりわかりましたよね。
キョセムとイダイルの違いを・・・
キョセムとイダイルの違い
そうなのです。イダイルは愛する人のために自らを犠牲にするという考えを貫きました。
一方キョセムは愛する人を自ら手にかけようとする考えに支配されました。
ここがこの二人の最も違う点です。
イダイルの場合愛する人々が何よりも優先され、キョセムの場合キョセムの権力維持が最も優先されたということでしょう。
(キョセムも最初のころは違いますけれど、彼女の心の中でいつの間にか愛する人々のためにという言葉が、自分の権力を守るためにという言葉とすれ変わったのです。)
私だけが見える探偵さんのドラマではイダイルのほかにもイダイルの母やイダイルの愛する人やその妹さんも皆イダイルと同じ考え方をしていました。
イダイルを含めこの4人は愛する人のために自らを犠牲にすることをいとわなかった人々です。
まとめますと、
人は愛する人を守りたいという気持ちが自然に湧き出てくると思います。
でも権力や自己利益がからむと、その純粋な気持ちが変容してしまうことがしばしば起こります。
たやすく変容してしまう特徴があるからこそ、この愛する人を守りたいという感情を純粋に持ち続けることは難しいことなのかもしれません。
とはいえ
イダイルの人たちが増えれば世の中はより住みよくなるかもしれません。
ほんとに愛する人を守るとはどういうことなのかを二つのドラマから考えさせられました。
できれば蒸すかしいかもしれませんが、イダイルのような気持ちを持ち続けて生きていけたらと思いました。
貴方と貴方の愛する方々が安全で健康で幸せでありますように・・・