ネットフリックス シャフマラン(シャフメラン)はトルコでは有名な伝説
最近ネットフリックスにシャフマランというドラマがUPされました。
蛇の女王と人間の話なんですが、トルコやイラクではとても有名な伝説です。
シャフはペルシャ語で王という意味で マランは蛇を意味します。(トルコ語で蛇はユラン)
ヒッタイト時代のイルヤンカ、ギリシャ時代のメデューサあたりが伝説の起源ですが、アナトリアでは数々の言い伝えが残っています。
メルシンのタルスス アダナのユランカレやマルディン地方ではシャフメランの絵が発見されたいます。
ネットフリックスではシャフメランはアダナに住んでいることになっていますね。(そして裏切ったのはリりという女性ですが伝説では違います。)
蛇の女性の神であるシャフメランにあった人間の名もいろいろで、男の名はベルクヤ ジェムシャブ ロクマン等です。
この物語はどうやらその昔イランに(今の)トルコの地が支配されていた時に作られたものものかもしれませんねそのために王をシャフと呼んでいるのかも・・・
(オスマン時代は王はsultanと呼ばれていました)
1993年にもシャフメランという映画がテレビで放映されました。ネットフリックスのドラマは少しわかりにくかったので、
個人的にはこちらの方が面白かったです。
本当のシャフメランの伝説の内容をご紹介しましょう。
数千年前、地下7階のタルススにはヘビが住んでいました。メランと呼ばれるこれらのヘビは、本当に知的で思いやりがありました。
彼らは平和に暮らしていました。
メランの女王はシャフメランと呼ばれていました。彼女は若くて美しい女性でした。
伝説によると、ジェムシャブはシャフメランを見た最初の人でした。
彼は生計を立てるために木材を売っていた貧しい家族の息子でした。
ある日 ジェムシャブと彼の友人たちは、蜂蜜でいっぱいの洞窟を発見しました。
ハチミツをえるために友人たちは彼を連れて行きましたが、洞窟に彼を残して逃げ出したのです。
ジェムシャブは洞窟の穴をつけます。そこから光が漏れていることに気づきました.
ポケットにナイフを入れて穴を広げてみると、人生で見たこともないほど美しい庭に出ます。
この庭には変わった花とプールがあり、多くの蛇がいました。
プールサイドの玉座には乳白色の体のヘビが座っています。
シャフメランの信頼を得たジェムシャブは、この庭に長年住みました。
シャフメランは、世の中のすべてのことを知っているといいそれを彼に話しました。
ですが数年後、彼は家族がとても恋しいと言って、去ることを懇願します。
シャフメランは懇願を受け入れ彼を自由にしますが、一つだけ約束をさせました。
ココのとこは人間たちには秘密にするようにとです。
シャフメランに約束し、家族と再会します。
長年約束を守り、彼女の居場所を誰にも一切語りませんでした。
ところがある日、国の王様が病に倒れました。大宰相は、病気の治療法はシャフメランの肉を食べることであると言い出します。
大臣は、全員を一人ずつ風呂に入れました。ジェェムシャブの番が来ました。
ジェムシャブが服を脱ぎ水につかると皮膚にはうろこが!
大臣は彼がシャフメランについて知っていると確信します。
拷問の末 ジェムシャブはシャフメランの居場所をはなしてしまいました。
こうしてシャフメランは捕まり殺されます。
「頭を煮てスルタンに飲ませれば、スルタンは救われ、私の体は宰相にに飲まれ、彼は死ぬだろう。ロクマンが医者になる。」
といいます。
言葉通り
このようにして、宰相は死亡し、スルタンはジャムシャブの肉を食べ回復し、ジェムシャブを宰相にしました。
蛇の女王は愛情深く自ら殺されても愛する人を守ろうとしました。ほんとにすごいことですが、人間は自分以外の生物と共存することをあんまり好まないのかもしれません。
人間は裏切るけれれど、他の生物は違うのかも・・・
トルコで放映されたもう一つのシャフメラン