この方 どなたかわかりますか? 皆さんがよくご存じのトルコ俳優です。
この方 どなたかわかりますか? トルコ俳優です。
ヒント オスマン帝国外伝で不遇の死をとげる皇子役を演じました。
ヒント ディズニープラスで2023年の共和国の100周年に放送される予定のシリーズの主役で出演します。
ヒント 西洋の侵略から祖国を救い、現在のトルコの領土を死守したトルコ共和国建国の父の役を演じます。
ヒント (日本では放送されませんでしたが)世界的に有名なチュクールというマフィアドラマのアマチ役を演じた方です。
お判りになりましたか?
答えは
アラス ブルト イネムリ(Aras Bulut İynemli)
さんです。
バヤジト役
アラスさんはオスマン帝国外伝ではスレイマン皇帝の息子バヤジト役でした。バヤジトは曲がったことの嫌いな少しやんちゃな息子に描かれていましたが、腹違いの兄ムスタファと心通ずる何かがありました。
兄のムスタファの腹心アトマジャはムスタファの死後バヤジトに忠誠を誓いました。(ムスタファの遺言だったから)
バヤジトとムスタファの二人の皇子は、スレイマン皇帝によって非業な死をむかえたとオスマン帝国外伝のドラマでは描かれています。
アタテュルク役
来年公開のアタテュルク というドラマの主役にアラスさんは抜擢されました。
アラスさんはどんな役にも綿密な下準備を怠りません。そのことは下のインタビューからもわかります。
オスマン帝国外伝バヤジト役を演じた アラスブルトイネムリさんのインタビュー https://t.co/XBCxFJYWJJ
— osmanli (@weloveosmanli) December 6, 2022
彼は作品の出演が決定後、アタテュルクの時代についてリサーチを綿密に行いました。
それから長い撮影にはいり、先週の水曜日に全六回のドラマの撮影を無事終了しました。
世界的に有名な専門家たちが制作に参加したこのシリーズは、アタテュルクの子供時代から国家建国までのたたかいの様子を、彼の人間的な資質を前面に押し出して作り上げたドラマです。
アラス( Aras Bulut İynemli )さんは、1 年後に放送されるシリーズのためにある決断をしました。
重要な役割に命を吹き込む責任を負っていると考えたアラス イネムリさんは、この先1年間、別のテレビシリーズに出演しないそうです。
このドラマで描かれたアタテュルクのイメージを壊したくないのでしょう。
一方、イネムリさんはアタテュルク のドラマ撮影ののキャンプに何ヶ月も通いました。 彼は、そこでアタテュルクらしい姿勢や話し方や乗馬の仕方まで、個人レッスンを受けつづけました。
また 何ヶ月もの撮影の間ずっと、ライフコーチや心理学者がアラスさんにアドバイスを しましたし、アタテュルクの役についても心理的なサポートを受けました。
このような努力と訓練とそしてもって生まれたアラスさんの感性も加わり、アタテュルクのリアルさが増しています
彼の今までのイメージからはアタテュルクを想像しにくかったのですが、写真を見る限り眉間のしわや鋭いまなざしそして口ひげがアタテュルクにそっくりなのでびっくりしました。
サルプアッカヤさんやデニズ ジェリロールさんと共演した7番房の奇跡
アラスイネムリさんの映画は日本ではネットフリックスで「7番房の奇跡」がみられます。
これはとても性格の良い でも少し知恵遅れの娘を愛する父親の役でした。
この映画には今度のアタテュルクというドラマでの共演するサルプ・アッカヤさんも出てました。彼はオスマン帝国外伝では斧がトレードマークだったアトマジャ役を演じてました。
オスマン帝国外伝では最後には二人(アトマジャとバヤジト)は固いきずなで結ばれましたが、映画「7番房の奇跡」でも主人公のメモ(アラスさん)を助ける役人のネイル役をサルプさんは演じてました。
サルプさんはとても味のある演技をします。ネットフリックスの「変わらぬ愛で」という映画では主役を演じてました。最後は死んじゃって悲惨だったのですが、実の娘のふりをした少女はムサ(サルプさん)のおかげで幸せになります。
この映画で印象に残っているのは、主人公ムサに同行した警官役セダトを演じたはエルジャン ケサル(Ercan Kesal)です。とても深みの演技でした。
エルジャンさんは今トルコで大人気の ヴァーヒデ ペルチンさん主演の欺き(アルダトマック)で弁護士で詩人のセザイ役を演じています。
(そういえばエルジャンさんはチュクールというドラマではアラスさん演じるヤマチのお父さん(マフィアのボス)役も演じてました。)
じゅんびOK? (Tamam mıyız?)
私が初めて見たアラスさんの映画は 「じゅんびOK?」Are We Okay? (Tamam mıyız?)だったのですが、すごい衝撃を受けたことを思い出します。
これは手足のない青年の苦悩と心の解放を描いた映画です。共演はデニズ ジェリロールさんでした。最後に二人(アラスさんとデニズさん)が翼をひろげて
空を飛ぼうとするところがすごかったです。感動的でした。画像の顔と胴はアラスさんで手と足はデニズさんのものです。デニズさんがアラスさんを前にしょってるんです。
デニズさんは
「おれたちは生きることをあきらめないぜ
お前はおれのつばさだよ」
っていうんです。
一心同体っていうことなのでしょうか!
ところでデニズさんも オスマン帝国外伝に出ていました。イスマイルシャーの役を演じていました。家の庭にギリシャの彫像を飾っていたイブラヒム宰相を批判しました。信仰の是非について何度かスレイマン皇帝にさとされましたが、自分の信念を曲げなかったために、最後には処刑されてしまったのです。
ビゲ オナル(Bige Önal )さん
2015年からアラスさんの恋人であるビゲさんもこのアタテュルクのドラマに期待していると親友のハンデと話していたとのことです。
アラスさんとビゲさんは結婚の時期で意見の違いが起こり、しばらく距離を取っているとい情報もありますが、
プライベートでもお仕事でも成功し、アラス イネムリさんが幸せになれますように・・・
このドラマで世界中の人々にトルコの建国の様子を少しでも知ってもらえたらいいなあと思います。