スレイマンが他の女性と庭にいるのを見てヒュッレムは… シーズン4 ヒュッレムの軌跡 17
ヒュッレムは立ち上がって出ていこうとした、するとファーリエが呼び止めた。 うながされてバルコニーに出てみた。ヒュッレムの目に移った光景は女性にとっては耐えがたいものだった。 庭では スレイマンとヴァレリアの姿 があったのだ。 彼女は二人をみながら昔のことを思い出していた。そして 「子供が、人生の意味を変えたわ。世界がよりよくなった感じがしたわ。色はより活き活きし、果物はあま~~~く、愛も色濃くなったわ。すべてがまるで奇跡のようだったわ。始めて心に痛みを感じなかった、彼は力を与えてくれたの。他の方法では得ることのできない力を・・・」と思い返しながらあるところへ向かった。 そこはメフメト皇子のお墓だった。 彼女は子供から巨大な力を得ていたのだが、メフメトが亡くなった日のことを考えると、どうにもならない悲しみと痛みを感じるのだった。 先ほど庭でみたスレイマンの嬉しそうな笑顔が頭から離れなかった。彼女はメフメトの死と同じくらいつらい経験をしたのだった。 皇帝も皇帝だ。 一切ヒュッレムのことは考えていない。 目の前の ヴァレリア とうまれてくる子供のことで頭がいっぱいだったのだ。 ヴァレリアは祖国ではヌールバーヌーの召使だった。彼女と一緒にさらわれ、奴隷としてイスタンブルに来たのだ。 ヌールバーヌーはセリム皇子の、そしてヴァレリアはスレイマンの側室となったのだった。 最初ヴァレリアはヌールバーヌーを「お嬢様」と呼んでいたが、皇帝の愛を得るところっと変わって尊大になっていった。 シーズン 4 で派新しく登場する女性たちも多い。スレイマン皇帝の側室だけでない、皇子たちの側室たちがドラマを盛り上げてくれる。