ゼイネプは病院に入院していた。メレクを助けに向かう途中大事故に遭ったのだ。メレクはというと、無事保護され、アダパザルからイスタンブルに戻った。 そしてリスクの高い手術をゼイネプは受けることに決め、最後にメレクと会いたいとシューレにお願いしたところ、シューレは許可した。 そしていまメレクはゼイネプのいる病院へやってきたのだ。ゼイネプの母はヒューレにお礼を言った。 メレクは病室に入ってゼイネプの様子を見て驚いた。 「あなたに大切なことをいまからいうわね」 とゼイネプは言う 「ママなぜ私を迎えに来てくれなかったの?」とメレクも聞いた。 「行かなかったわ、何故なら急用ができたのの出から行かなかったわ」とゼイネプ派うそをついた。 「仕事?病気になったからではないの?」 「いいえ」 「でも今はびょうきだわ」 「今日か明日にはよくなるわ、そうしたら新しい仕事を始めるわ。遠くへ行くつもりなの、外国へね」 とゼイネプがいうとメレクは泣きそうになって 「いつ仕事はおわるの?」と聞いた。 「長く続くわ」 「1か月?」 「もっとながいわ」 「なら2か月?」 「いえもっと続くわ、とても長いの」 というメレクの目からは大粒の涙がこぼれた。そ して 「ならわあたしも連れて行って」とお願いした。 「あなたをつれていけないわ。あなたを連れていけないところよ」 「でももどってくるでしょう?」 「いいえ、もどらないわ」 「なぜ?なぜなの?」 「何故ならあなたは大きくなったわ。もっと大きくなるわ。そうやって人生は続いていくのよ」 「ママなしでも人生は続いていくのかしら?」 というとギョニュルは泣き始めた。 「ママ私を置いてきぼりにするの?」 と聞くと 「そうよ、あなたを置いていくわ。あなたのためにできることはもう何もないの そのためにこの仕事を承諾したのよ、私は行くわ」 と言うとメレクは泣き続けた。 ゼイネプは 続けた。 「私たちは一緒に生きようと頑張ったわ、でもだめだった。だから少し辛抱しなくちゃね」 とゼイネプは言った。メレクは「我慢できないわ」と言って下を向いた。 「我慢できるわ、さあ行きなさい、さあ」と言うと、メレクは 「本当にいってもらいたい