黒いゴミ箱に入れられ棄てられるってどんな気分? トルコドラマ Mother 2話ハイライト(E1)
ゼイネプはメレクが置き忘れた好きなものノートを家に届けに来た。メレクの家は階段を登ったところにある。ゼイネプが3段ぐらい登ったところで、道路わきにあったゴミ袋が何やら動いているのに気づいた。 これはもしかしてホラードラマ?と思うほどぞっとする場面だ。 勿論ゼイネプは動くごみ袋の方へ歩いていった。 そして黒いごみ袋を開けると、なんとそこにはメレクがいたのだ。 「メレク!メレク!」 と叫びながら彼女を救い上げ自分の家まで連れて行って寝かせた。だがメレクは気を失ったままだった。 ゼイネプはメルクの髪をそっとなぜながら、メレクを見つめた。その時の彼女の顔には私たちが見ているのも忍びないほどいたたまれない表情がみえた。 メレクの唇には紅が塗られていて、ゼイネプがそれに触ると、メレクは気が付いた! 「メレク何か欲しいものがある?」と穏やかなトーンでゼイネプは聞いた。メレクは無言だったので、 「水を持ってこようか?おなかがすいてる?ごはんを用意しようか?」 とさらに聞いた。だがそれでもメレクは黙ったままだった。ゼイネプは 「マカロニをつくろうか?」と聞くが、それでも一言も話さないメレクにゼイネプは困ったように 「私は何をすればいい?」 と聞いたのだった。確かにこのように傷ついて、無言のままの子供を前にしたら私たちも何を言えばよいかわからなくて、本当に困ってしまうだろう。ゼイネプはメレクがあまりにも不憫で涙ぐんだ。その涙を左手で拭いながら、 「外へ行こうか?行きたい?公園に行こうよ」と戦法を変えてみた。するとヒットした。メレクは重い口を開いて一言 「ジャーミー」 と言った。ジャーミーとはトルコ語でモスクのことだ。ゼイネプは意味が分からずに「ジェーミー?」と聞き返すと