マニサのムスタファはガブリエラたちの船について解決した。彼は今ララとヨーロッパ情勢について話していた。カール5世がイタリアでの勝利をいいことに、彼はイスタンブルを責めるという夢を持っているというのだ。カール5世は当時ヨーロッパでで最強だった。 そこへ帝都から手紙が届いた。アヤスパシャからの手紙だった。何が書かれているのだろう?みんなが心配そうに見つめる中、ムスタファは 「アヤスパシャが皇帝の命令を伝えている」 といい、手紙をくるくると巻いて閉じた。それから 「ピーリーパシャがイランの王タフマースブとマムルーク朝の王と共謀して反乱をおこそうとしていると、テッケの知事イスケンデルが提訴したとのことだ。 しらべたところ、ピーリーパシャがランランを起こす準備をしていることが分かったそうだ。皇帝はピーリーパシャの首を直ちに取るようにとご命令だ」 とみんなに伝えた。それからムスタファは厳しい顔をして 「直ちに準備せよ、3000人のスパヒーとイェニチェリと共にラマザンオウルの元へ行くぞ。 近くのサンジャク(県)も我々を援助するだろう。 ヤフヤー、テケ知事のイスケンデルにしらせよ。全軍で我々に加わり我々の後をおうように」 それからムスタファはヤフヤーを残してみんなに解散するようにいった。 ムスタファはヤフヤーに 「イスケンデルは誰か?あなたは彼のことを知っているか? 」 「いいえ、皇子様。ただリュステムパシャの後にトリポリ県からテケ県に任命されました」 「アヤスパシャが任命したのか?」 「はいそうです」 と言うと、そうかと言うように頷き、 「もマムルーク朝と共謀しているというなら、我々はエジプト総督スレイマンパシャから情報を得る必要があるな」 と言った。 「皇帝様から命令が下ったので巣から取り調べは住んでいると思いますが」 とヤフヤーが言うと、 「言われたことをやりなさい、ヤフヤー」 と答えた。どうやらムスタファは自分でもこの事件について調べるつもりらしい。 この行動は良いことなのか悪いことなのか? 本当に迷うところだ。