シャーとハティジェはムスタファのことを心配していた。そこへ突然エスメハンが入ってきて爆弾宣言をした! 「私に決めるようにと望んでいられましたね。つまりマルコチョール様とのことです」 「ええ」 とシャーが答える。 「私は決めましたわ。マルコチョール様と結婚することを受けいれますわ」 というと、ハティジェは良かったというように微笑み、シャーも驚いたようだった。 次のシーンでは ミフリマーフはムスタファのお供をして帝都に来ていたヤフヤーに久しぶりに廊下であった。 「皇女様、私は・・・なんてもうしあげてよいかわかりません。あの日から平安は私には禁じられました。眠りも禁じられました」 と悩まし気にいうと、 「いつの日のことをいっているの?」 ときくミフリマーフ。 「あなたとお別れした日のことです。とてもつらかったのです。信じてください。いまだに痛みと悲しみの中で生きています。何をしてもあなたへの愛が・・・」 と言うところでミフリマーフは彼の言葉を冷たく遮った。 「なんという侮辱!目の前にいるのが皇女であることをあなたは忘れたようね」 と言い捨てて去っていった。残されたヤフヤーは頭をガツンと殴られたような顔をした。何が何だかわからないという表情だった。 でもこれはヤフヤーにとっては良かったのかもしれない。彼もミフリマーフへの思いがこれできっぱり振り切れただろう。 部屋にもどったミフリマーフの元へエスメハンが来た。 「マルコチョール様と結婚することに決めたわ。今母が皇帝様とあっているの」とエスメハンは勝ち誇ったようにいった。 最初は同じ年頃の娘としてミフリマーフの恋を応援していたエスメハンだったが、このころには二人の間は以前のようではなかった。 噂が流れ、ミフリマーフがエスメハンにひどいことを言ったからだ。エスメハンはメフメト皇子に思いを寄せていたが、それについてもミフリマーフはかなり厳しいことを彼女に言った。 結果的にはメフメト皇子とエスメハンについていったミフリマーフの言葉が、エスメハンがマルコチョールとの結婚を決めるきっかけとなってしまった。 シャーは皇帝と会い、そして 「エスメハンを結婚させたいのですが」というと、 「誰を考えているのだ 」 「もしあなたがおゆるしくだされば、近侍のマルコチョール様を考えています」 と言うとスレイマンは良い縁談だと思いながら微笑んだ。それか...