皆火災の現場から宮殿にもどる。それぞれがそれぞれの気持ちを抱えながら・・・ 皇帝はある女性の言葉にショックを受けていた。 バヤジトはこの火災に母がかかわっていないか心配だった。 キョセムも次の日火災の現場を見に出かけたが、皇帝があったという女性に出会った。 彼女はキョセムにも暴言を吐いた。それはそうだ。彼女はすべてを火災でなくしたから。家族も家も財産も・・・ キョセムは風向に全力を挙げようとした。勿論住む場所や食べ物は援助できたが、失われた命は元通りにはならない。この女性の苦しみはたとえ住みかと食べ物が与えられても消えないのだ。 バヤジト宮殿に戻ると母に会いに行き、皇帝に反逆することは全く考えていないと念を押した。シナンパシャにも会わないようにと警告した。そして皇帝にも忠誠はぜっていであると告げた。皇帝も信じた。キョセムももちろんバヤジトを信じた。だが彼の母親がこの火事に係っているということには気が付いていた。 そこへバヤジトの母の手下の侍女が、偽の花押のありかを告発した。 勿論キョセムはそれを信じなかった。 すると次女は頭に刺していたかんざしをとり、喉を刺して自殺したのだ。自分はキリスト教会の一派であると・・・ つまり火事はイスタンブールにン住むキリスト教会の秘密結社のせいで起こったといって死んでいった。 こうすることでバヤジトの母は自分の身を守ろうとした。 それにしても自分の身を守るために侍女を自決させるなんて、本当にひどい主人だ。 競艇はある女性の言葉に悩んでいた。だがそれが天災ではなく仕組まれたものだったとキョセムに知らされると、 「火事はイスタンブールの街はいに下だけではなく、私の慈悲も灰にした」と言った。 彼は怒りで燃え上がった。とはいえ、この様子で皇帝ができることがあるのだろうか。 彼は今民衆からもイェニチェリからも反感を買っているのだから。 そんななか唯一ファルヤ王女が彼女を支えてくれていた。 そうだ、もう一つ四角関係の展開があった。 アティケに真実をほのめかしたのはエステル。エステルはそのことが刀持ちにしれ、完全に二人の関係は破壊した。 真実を知ったアティケは毒を飲むまで悩むが、その後姉に自分の気持ちをぶちまける。 姉は言い訳したが、アティケは全く耳を貸さなかった。 2人の間はどうしようもないほど険悪になった。二人が会うごとに事は大きくなって