オスマン帝国外伝の周辺を散歩してみませんか。
オスマン帝国のここすごいっていうのがわかる本を一冊紹介します。
副題が示すように、諸民族の共存がいかにして可能かを考える時に、あるヒントを与えてくれます
イスラムの家からバベルの塔へ―オスマン帝国における諸民族の統合と共存
(社会科学の冒険)
単行本 – 1993/7
私たちになじみ西洋近代に発生した深いネーションステートについて、ちょっと考えるのにもいいかも・・・
本書からの引用
”ネーショーン・ステートの理念のなかに内包される「自由と平等と参加」という理念の成立と、その現実を求める動きの進行は、歴史の非可逆的な過程の中に属するといえよう”
みんなが共に今よりすこしでもいいから、平和に過ごせるといいですね。
ではよい眠りを・・・
☆
オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」 (講談社現代新書)
オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」 (講談社現代新書)
目次
序 トルコの脅威
1.戦士集団から国家へ
2.コンスタンチノープルの攻防
3.イスラム=共存の知恵
4.イスラム的世界帝国への道
5.壮麗者スレイマンの光輝
6.組織の帝国の伝説
7.人材吸収・養成システム
8. 超帝国の曲がり角
薄くてとても読みやすいよい本です。実は私はオスマン帝国の人材吸収のシステムにその昔とても興味を持ちました。それからぜひオスマン人に会いいたいと思いました。当時はまだオスマン時代生まれの方々が生きていらっしゃいましたので、彼らにあこがれたのを思い出します。
オスマン帝国のすごいところはたくさんあると思いますが、人材吸収能力は半端じゃなかったと思います。これから放送されるオスマン帝国外伝シリーズ2でもイブライムパシャやマルコチュオウルも実はこの人材吸収要請システムの賜物です。機会があったら是非ご覧くださいね。