アイセルがシューレを訪ねてきた。メレクに手伝ってほしいというのだった。家に行くとそこにはギョニュルが待っていた。 アイセルのおかげでまたギョニュルはメレクたちに会えた。 喜ぶギョニュルあハサンにスープを飲ませながら、「あなたに尋ねたいことがあるの、逃げないわよね」と聞くとメレクはおいしそうにギョニュルの手作りのパイを食べながら、「私はあなたから逃げないわよ」と言った。 それでギョニュルは、「お願いだから逃げないで。逃げたら悲しいわ。あなたのママもとても悲しんがったいたわ。ええ、つまりゼイネプママのことよ」とゼイネプのことを話し始めた。するとメレクは答えず話を変えようと「ドルマ【ピーマンやトマトに肉を詰めた食べ物)をいただける?」と言った。 「わかったわ、でもその前に話を聞いてちょうだい。トゥルナ、ゼイネプはとても病気になったの。ほんとにとても重い病気だったのよ、私でさえよくなるとは思えなかったわ。つまり、そのためにあなたのそばにこれなかったのよ。病気だったの」というと 「知っているわ。私に話したわ」と元気のない声で答えた。 「そうなのね!話したのね。あなたが嫌いになったからではないわ。あなたをあきらめたからでもないのよ」 「わかっているわ、マ・・・」 彼女はママと言いかけてゼイネプ先生と言い直した。そひて「ゼイネプ先生は病気になって、私から逃げたのよ。でもよくなっても戻ってこなかったわ」 ギョニュルは 「何故ならあなたが遠くへ行ったと聞いたのよ。トゥルナを見つけられないわと言ったのよ」というとメレクは大きくため息をついて 「サカルおばさん、あなたはどうやってゼイネプ先生を見つけ出したの?(ゼイネプ派ギョニュルの娘で24年後に再会した経緯がある) 私はずっと待っていたわ。夜も眠らずに、朝も早く起き来て待っていたのよ。でも来なかった。それで私は決めたの。彼女を忘れたわ。それにトゥルナもね・・・」 と胸の内を話した。